TMC製 S&S Precision Plate Frameタイプのプレキャリレビューをしていきます。
着脱のしやすさに難点があるものの、コンパクトなセットアップに最適な、スタイリッシュなプレートキャリアだと思います。
○ Plate Frameとは?
数年前でしょうか、初めて実際のS&S Precisionの新しいタイプのプレートキャリア「Plate Frame(以下、プレートフレーム)」を見たときの衝撃は今でも覚えています。
LBTを始めとするナイロン製のプレートキャリアが一般的で、軽量化が図られたJPCでもナイロン製でした。
そこに登場したのがこのプレートフレーム、カイデックス製の骨組み(フレーム)でプレートを保持するタイプのプレートキャリアです。
ミリフォトやタクトレフォトで見かけてはいましたが、非常に高価な実物はまだお目にかかったことがありません。
早くレプリカが出ないかなと思っていたところ、ついにTMCがやってくれました。
ということで購入してみましたので、早速見ていきましょう。
あっ、ちなみにEmersonからも出ているのですが、色のリアルさが圧倒的に違うので、おすすめしません。。
最初に出たのがEmersonだったので、そちらを購入はしたのですが、写真だけ撮って即ヤフオクに流しました。。
○TMC×プレートフレーム
フレームはマルチカムとDEカラー、ブラックの3種類があり、ダミープレート(プラスチックの板です)はデジタルデザートもある様です。
今回はDEフレーム(DEプレート付属)に加えて、マルチカムのプレートのみも別で購入しました。
DEの色合いとしては、マグプルのDEよりは濃い感じがします。
フレーム部自体は、樹脂製とのことで、実物のような強度はないかなと思います。
プレートをつけ外しする際にツメを広げるのですが、正直なところ割れてしまわないかヒヤヒヤしながら作業する感じです。
○組み込み
では、実際にポーチやショルダーストラップを組んでいきましょう。
今回は同じくTMCからリリースされた、プレートフレーム用のポーチを組むことにしました。
5.56ライフルマガジン☓2、ピストルマガジン☓2を携行可能になります。
ポーチはフレームの隙間を通したベルクロテープで固定し、その状態でプレートをはめることで、圧が加わりしっかりと固定されるようになります。
フレームは似たように見えて前後で形が違いますので、ポーチをつけるスペースがある側を前に持ってきましょう。
マガジンポーチは結構タイトな感じです。
バンジーコードしなくても、不用意に飛び出てしまったりということはなさそうです。
○ストラップ&カマーバンド
ショルダーストラップはベルクロで長さを調整するタイプです。
わりかし調整幅は広く、様々な体型にフィットさせられると思います。
長さが決まったら、カバーを取り付けます。
カバーには穴がいくつも空いており、ラジオなどの配線を通すのが簡単にできるようになっています。
パッドは入っていません。
カマーバンドは2枚のベルトから構成されており、ベルクロで張り合わせることにより長さを調整します。
実物もこういうデザインだからしょうがないのでしょうか、プレートフレームは着脱が結構面倒だなという印象です。
左右どちらかだけ外しておいて、プレートフレームを着てから、前側のフレームにベルクロのバンドを通して止めるのですが、フレーム側の隙間が細く、結構手間取ります。
着脱に関しては、6094やJPCの様にフロントフラップにベルクロ止めの方が圧倒的に楽だと思います。
変わり種としてはFirst SpearのTubeシステムが一番着脱は簡単でしょうか。
○実際に着てみると
ナイロンでプレートが覆われている従来型のプレートキャリアに比べ、ダイレクトにプレートが身体に当たることになります。
写真ではフリースを着ているのであまり違和感ないですが、コンバットシャツに直で着ていると、少しゴツゴツした感じを受けるかもしれません。
○まとめ
一言で言うと「かっこいいけど着にくいよ」という事につきると思います。
見た目はとってもかっこいいと思います。
しかし実用性という点から見ると、従来のナイロンプレキャリのほうが高いと思います。
このプレートフレームを色々触っている中、JPCや6094がなぜ好まれるのかが再確認できました。
対応するポーチの少なさもデメリットかなと思います。
実物のポーチを使おうにも、価格も高いし、在庫もないのがほとんどですよね。
(※実物ポーチがこのTMCに装着可能かは不明です。)
サイドにはそのうちつけられそうなラジオポーチと、もう1〜2本ライフルマガジンを付けられるようにできたらなと思っています。
デメリットを多く書きましたが、それを上回る見た目のスタイリッシュさがカバーしているプレートキャリアだと思います。
あまりゴテゴテポーチを付けずに、身軽でクールな装備を求める方、ゲームに行く際朝から帰るまでプレキャリを外さない方にはオススメかなと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
aqua5150