前回の記事ではBJ TacのBCM mk2レシーバーキット組込みのアッパー編でした。
これにてアッパー・ロワー組み込みが終わり、外観的には完成となりました。
引き続き試射・内部調整、パーツ盛りとやっていこうと思います。
BJ Tac BCM mk2 MWSの調整・試射
調整といっても大掛かりな加工が必要な一番の難関は前回紹介した、給弾ルートの調整(エクステ交換)だったかと思います。
初速を確認して後は使用しつつ様子を見ようかなと思っております。
初速の調整
これを執筆しているのは3月ですので、室温もまだ20度以下ですし、本来のパフォーマンスは発揮できない状況です。
ということで、擬似的にマガジンをドライヤーで温めてから確認をしました。
ガスブロを色々いじるようになって、非接触温度計はとても重宝しますね。
以前紹介したボッシュのGIS 500にて測定を行っています。
ドライヤーで45℃くらいまでマガジン表面温度が上がった状態で、0.2gで91〜93m/sくらい(約0.84j)でした。
ジュール的にはまだまだ法定限界まで余裕はありますが、真夏に日向に放置したら50℃オーバーになることもありますので、ちょっとだけ下げることにしました。
初速を下げる方法としてはいくつかあります。
- インナーバレルを短くする
- インナーバレルの内径を太くする
- フローティングバルブスプリング調整
- NPAS化
今回の個体は、インナーはマルイ純正より1インチほど長くなっていますし、内径もマルイ純正より狭く(6.08→6.04mm)なっています。
というわけで組んだ時点でどノーマルより上がりやすいという状況です。
ベース個体はファーストロットではないので初速は控えめだったはずなので、上がったとはいえまだまだ規制値内です。
ファーストロットはすごかったですねw(遠い目)
NPAS化もNPASバルブは所有していますが、まずはフローティングバルブスプリングで少し下げてみることにしました。
フローティングバルブスプリング調整
機構を細かく解説するのは控えますが、マガジンから出たガスは最初はBB弾を飛ばすエネルギーとなりますが、その後すぐにバルブ位置が動くことにより、今度はブローバックするエネルギーとなります。
この切り替わるタイミングをスプリングやNPASで調整することができます。
早速ノズルを分解していきます。
アッパー編でノズル取り出しまでは解説していますので、ノズルの出し方がわからない方はそちらをご参照ください。
ネジを外します。
以降、「ノズルの上側」というのはこのネジ頭がある側という認識で読み進めてください。
銀のファイアリングピンがスプリングごと抜けるようになります。
続いて、ピストンヘッドを外します。
ハマっているだけですので、特に工具は不要です。
1巻ちょい分くらいカットしました。
短くすると初速が下がります。
(バルブが早いタイミングで閉まることによりブローバック方向へのエネルギーとかわる)
逆手順で組み込みを行います。
フローティングバルブはこの向きで上下を間違えないように。
フローティングバルブの上側にはポッチがあるので、それを目安に。
奥まで入れたら、細いドライバーなどで押してみて、ちゃんとノズルが置くまで入っているか、スプリングで押し戻されるかを確認しましょう。
これでノズルは完成です。
ボルトに戻す手順はアッパー組み立て編を御覧ください。
補足
スプリングを短くするだけではなく、弱い(柔らかい)スプリングに変えるのも一つの手です。
カットしてしまうと戻せないので、弱いスプリングにまず変えて、それでも初速が高いならその弱いスプリングをカットするというのもありかなと。
ストライクアームズの赤バネがそのためのスプリングとなります。
純正より長さはあるのですが、明らかに純正よりふにゃふにゃな感じです。
今回はこの赤スプリングを2巻きほどカットして下記の初速となりました。
(写真は上の銀色スプリングの工程と同じなので割愛します。)
初速データ
前回とは違い、0.25gでの試射ですが、マガジン表面温度42.4℃で10発平均79.86m/sという感じでした。
0.25だと90m/s以下ならOKですので、ここまで加熱してピーク値が約80ならOKでしょうか。
撃っては撮るという感じで慣れていないので、間隔が空いてしまったところは初速が上がったりしていますね。
お座敷的にはNPASでリコイルの方に多くエネルギーを振るのも楽しいかなと思いますので、そちらも合わせてその内やってみようかなと思います。
合わせて、気温が上がってきた際に、また測定と調整は行うつもりです。
パーツ盛り
今回はフォアグリップ、QDスリングマウント、ライトくらいです。
BCM フォアグリップ M-Lok
BCM QDスリングマウント
ハンドガードに付属のQDスリングマウントです。
なので特に箱などはなし。
組んだ後に気が付きましたがBCMロゴが見えなくなってしまいましたが、特に気にしません。
モッドライト レプリカ
和田さんことWADSNのModlite PLHv2 18350 ライトのレプリカになります。
実物も持っておりますが、サバゲで使うのでレプにしました。
パット見レベルだと、刻印がない側ではなかなか区別はつきにくいです。
本来は18350という充電式の電池を使うのですが、ホルダーが付属しており入手しやすいCR123も使用可能です。
アリサカのバータイプのマウントを使います。
こちらはWhite Rookさんで購入した実物。
レプリカライトなので、M4の8mmくらいのネジが必要になります。
特にこれがいいというわけではないですが、手持ちでちょうど2本あまりでしたのでこれにします。
ネジ止めするだけですが、中央ではなくライトが少しだけ上側に来る位置で固定。
固定したらスイッチを戻します。
今回はテープスイッチは使わず、テイルスイッチ運用とします。
BJ Tac BCM mk2 MWS完成
これでひとまず完成とします。
うーんカッコいいですね。
とりあえずゲームに持っていってまた調整をしようかと思います。
今回はボルト後退量調整もそこまで攻めていません。
リコイルスプリングやバッファーも様子見ながら変える予定があるためです。
ボルトももう少し動作させてアタリが付いてきたら、バッファーチューブの面取りなども考えようかなと思っております。
長きにわたり書いてきましたがひとまず満足の行く結果となりました。
BJ Tacには引き続き魅力的な商品を出してもらいたい一方、あと一歩詰めてほしいなぁと思える点の改善をしてくれたらなと感じております。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
aqua5150