APFG Sig Rattler GBB レビュー
先日 ToxicantのSIG MCX Virtusを購入しました。その短い版であるラトラーも欲しいなと思っていたのですが、APFGから出る!という事で即予約をしておりました。
シンプルな段ボールで届きました。
ハードケースなんかいらんかったんや!感がすごい。
JP Ver.とあるものの、スプリングはかなり硬めでしたね(後ほど詳しく見ていきます)
箱からはVFC感はないですね。
NBと言われながら販売されたHK416A5鍛造はいつものVFCの箱で届いて笑いました。
APFGはVFCのダミー子会社の様ですね。
SIGライセンスの絡みでしょうか、、まぁこれ以上野暮なツッコミは避けておきます(笑)
中は、VFCっぽい厚手のビニール袋に入った本体、マガジン、サプレッサー、QDスリング、VFCっぽい説明書とローダーが入ったビニールが入ってました。
ストックは折りたたみのMinimalistストックがついてきました。
細かくは後ほど見ていきます。
Toxicantはストックなしであの価格(15万)なのに…と思いますね。
APFGはの意味「A passion for gun(銃への情熱)」だそうです。初めて知ったよ。
APFG Sig Rattler GBB レビュー ロワー編
まずはロワーから。
と、その前に今までのVFCの黒モデルって塗装がザラザラでしたよね?
なかなか写真では分かりにくいのですが、手に取っていただければこれまでのVFCを知ってる方にはすぐにわかっていただけるかなと。
(以下、室内で光量が足りてない状態で撮影しているのでノイジーゆえな画像でザラザラに見えるかもですが、実際はそんな感じではありません。)
これは本当に朗報!
と同時に、これまで買ってきたモデルも今後はこの仕上げになるのかと思うと悲しくなってきます。
ハンドガードはこんな感じ。
Toxicantのラトラーハンドガードはサイズ感がおかしいということでしたが、こちらはどうでしょうか。
無刻印モデルと刻印ありモデルがありまして、こちらは「刻印入り」という事で、シグのロゴなどもちゃんと入っていますね。
セレクターは最近のモデルなので当然アンビタイプです。
Toxicantのモデルと違いちゃんと最初からクリック感もあるのはグッド!というかこちらが普通?
グリップはラトラータイプじゃないのが残念。
ただ、あのグリップは短い上に角度がすごいキツくて、実際どんな感じなんだろうというのが気になります。
ToxicantのSigグリップはSig刻印が入ってましたがAPFGのグリップには刻印なしです。
磁石がつくスチールパーツとしては、ピボットピン、テイクダウンピン、トリガーピン、フルオートシアーピン、ハンマーピン、ボルトキャッチといった所。
マガジンリリースボタンは軸も含めてスチールではなさそうです。
アッパーになりますが、ダストカバーやラトラーのタグのボルトもスチールです。
続いてテイクダウンをして中を見ていきましょう。
ピンは前後ともに素手だけでは押せないけど、工具でガツンガツン叩かなければならないほどキツキツではない、という感じでした。
ガタ取りのアキュウェッジ的ゴムパーツ(白いやつ)が付いてましたね。これはひとまず外します。
前回のToxicantはMWS仕様なので中はMWSぽいトリガーボックス式でしたがこちらはトリガー・ハンマーなどが別々に入っています。(実銃の方を知らないのですがあちらもこんな感じでしょうかね。)
中のスチールパーツとしては、トリガー、ハンマー、シア、ノッカー、ボルトキャッチと一通りスチールな感じ。
APFG Sig Rattler GBB レビュー アッパー編
続いてアッパーを見ていきます。
Toxicantはトップレイルサイズが微妙なんですが、今回は大丈夫でした。
(詳細は後ほど)
チャーハンを外したアッパー内部はこんな感じ。
まだオイルがべったりです。
銀色のパーツは前後に動きます。
ボルトが前進した時に、フルオートシアを倒す役目があるそうです。
実銃はガスレギュレーターがついているのですが、当然その機能はありません。
実銃にはどっちに回したらどうなるという刻印があるのですが、それも再現されています。
VFCあるあるですが、ガスブロックの穴に六角を入れることでHopの調整が可能です。
その向きが刻印とちょうど合っているのがよいですね。
ただ、説明書は向きが間違って書かれているという残念な事態(笑)
ハイダーはサプレッサーがつけられる3Prong(三叉)タイプ。
こちらもスチール製。
ネジ企画を表す「5/8-24」の刻印がありますが、当然エアソフト規格(14mm逆ネジ)です。
APFG Sig Rattler GBB レビュー サプレッサー編
ハイダーを見たついでにサプレッサーも見ていきましょう。
魚雷みたいな形が特徴的です。
特徴的なのがサプ内にもインナーバレルが入っていて、本体のインナーと合わさって長いインナーになる、みたいな合体方式となっています。
感心したのが、本体のインナーとサプのインナーがちゃんと真っ直ぐ一体化するように、凹凸で噛み合うようになっているんですよね。
写真には映らない細かいサイズの話なのですが、初速がサプありの方が上がったので、ちゃんと気密は取れているのかなと。
ちなみにインナーとサプはちょっと渋いです、なんかジャリジャリっと締める感じ。
締めすぎて取れなくなったという事例もあったので、締め過ぎには要注意です。
締めていくと途中で「カチっ」と音がするので、そのあたりでもう締めるのをやめる、という運用をしようと決めました。
Airsoft Artisan SIG MCX SRD762Ti QDサプレッサーとの比較
ついでにAirsoft Artisanが出していたSIGのサプレッサーとの比較をしてみましょう。
モデルが違うということで大きさもかなり違います。
(上→APFG、下→Airsoft Artisan、以下同じ順番)
Airsoft Artisanの方はインナーバレルはありません。
ハイダーはAirsoft Artisanに付属するのが小さいので互換性はないです。
なぜこれを買ったのかと言いますと、いつかラトラーが出た時に使いたいと思っていたのですが、まさかサプが本体に付属するとは…という感じです。
完全にいらない子となってしまいました。
ただ、噛み合わせはAirsoft Artisanの方がスムーズで良いんですよね。
延長インナーを捨てて、こっちにするのもありかなとは頭の隅に置いておくことにします。
(レンジで純正を試射してから決めようかなと。)
APFG Sig Rattler GBB レビュー ボルト編
ボルトはこんな感じ。
M4とは違いバッファチューブがないので、ボルトにスプリングが2本つくタイプ。
スプリングとロッドはスチールな模様。
Toxicant版と違って上下共にローラーなし。
ボルト本体はアルミ・亜鉛あたりでしょうか。
Toxicant版ではスペルミス?みたいな刻印があったところは無刻印、最初からこれで良かった感。
ハンマーに当たる部分などは早速下地が見えてきていますので、もう少し撃ってから削れる箇所を滑らかに加工してみようと思います。
ノズル(樹脂)はスコスコでいい感じでした。
Toxicantもスプリングの長さがおかしい問題があってP-90スプリングを入れると良い、と書いたのですが、APFGラトラーはスプリングが固すぎる感じがします。
こちらもSAさんのスプリング発売が待たれます。
(P-90スプリング等は後ほど試してみるつもりですが不適との情報あり)
APFG Sig Rattler GBB レビュー アッパー分解編
アッパーに戻りまして、今度はハンドガードを外してみようと思います。
ピボットピンからアッパーを外した(ロワーから分割した)状態でハンドガードを前にずらすと外せます。
この点、Toxicant MCXは素手でスルッと外せたのですが、今回のAPFGは結構硬かったです。
ゴムハンマーでコンコンしながら外しました。
アウターは分割式の様ですが、スチール製、ハイダーもスチールです。ガスブロックは違いました。
L字のパーツを外します。
真ん中の穴にはアウターバレル一式がずれない様に固定するピンを入れます。
ボルト2本と真ん中のピンを抜いた状態で、アウターバレルを引っ張ると、チャンバーごと引き抜くことが可能です。
Hopラバーはまだ外で撃ってないので硬さなど不明です。
実物ハンドガードとの比較
SIGパーツはSIG Airができた頃から正式に買える様になったものが多く、MCX系のハンドガードもライラクスやWRさんでも購入可能です。
今回は事前に実物ラトラー用ハンドガードを購入していましたので比較していこうと思います。
ちなみに、聞いた情報にはなりますが、Toxicantラトラーにはこちらのハンドガードはポン付け不可だそうです。
結論から言いますと、APFG ラトラーに実物ハンドガードは「加工してポン付け可能」となっています。
取り付け方法は後ほど解説するとして、まずは比較から。
(上→実物ハンドガード、下→APFGハンドガード、以下同じ順)
見た感じはそっくり、サイズ感も問題なさそう。
細かい面取りなんかは当然実物の方に軍配が上がります。
目を瞑って触ったら…わかると信じたい(笑)
写真では写りにくいので割愛しますが、QDホールはどちらもQDスリングがくるくる回らないタイプ。
SIGの方は四角の穴が空いており、そこに凸がはまる様になっているのに対し、APFGは一枚板タイプ。
交換して使うのは難しそうですね。
ノギスで測ったら0.6mmという薄々仕上げで強度が心配。
この薄さが取り付けに関わってきます。
実物ハンドガード組み込みに必要な加工
上に書いた様に実物の方はリングが太いのでこのネジに当たります。
というかAPFGの方でも結構キツキツなので外す時に当たってる気がします。
リングを削るかネジを削るかという選択肢がある中で、ネジを削る方を選びました。
電動ドリル→チャック→ネジという感じで、ネジを回転させた状態でやすりを当てる作戦です。
(挟む部分はしっかり養生しましょう)
ネジ山を完全に落として、もう一枚剥いてあげるくらいでしょうか。
仕上がりは3.6mmくらいでした。
(4,5回様子を見ながら削ってます、いきなり削り過ぎに注意)
チャンバー下部に擦れ傷があるのと、実物ハンドガード下部に擦れた跡があったので、当たっていそうな箇所をヤスリました。
具体的には
- チャンバー下部
- L字パーツ下部
- QDスロットの裏側が当たる部分
の3箇所です。
- QDスロットの裏側が当たる部分
微妙にハンドガードのQD裏が当たるので軽ーく角をヤスって入りやすいようにしています。
あとはグリスを全体的に多めにつけて実物ハンドガードをそろりそろりと入れていきます。
最後はゴムハンでコンコンしましたが、無事に取り付けが完了しました!
うーん、全然変わった感がないですな(笑)
今後、長いタイプのバレルが出たりしたら、長いハンドガードに変えるのもありかもですが、ラトラーといえば個人的にはこのハンドガードなので、ハンドガードを変えて遊ぶのにはVirtusなどの登場が待たれますな。
その際はコロコロ変えられる様に、もうちょっとスムーズに外せる様にして欲しいところ。
APFG Sig Rattler GBB レビュー ストック編
付属するのは、Minimalist Miniというタイプです。
折りたたみ部分はスチール、ストック自体はアルミかなと。
余談ですがMinimalist Plusというバットストック周りがちょっと大きめなストックもあります。
Sigスライドストック装着
そして、ストック編で一番やりたかったのがこちら、スライドストックです。
こちらもSig純正パーツ、Collapsing Telescoping STOCKというのが正式名称です。
Toxicant MCX Virtusにつけるんだ〜と事前に購入してウキウキしながらつけようとして、絶対つけれない(本体を削る加工が必要)のを知って泣いた思い出が…
実は箱を開けて真っ先にストックから試しました。
結論から言いますと、ここは無加工ポン付けでした。
(SIG Air等がポン付けかは不明ですが行けるかなと踏んでいます。)
T25ドライバーでネジをゆるめてはめたらまた締めるだけというレベル。
ちなみにレプは六角であることが多い中、APFGのストックはちゃんとトルクス(同じくT25)でした。
スライドストックのなの通り伸縮可能となっており、これが一番短い状態。
ちなみに一番伸ばした状態じゃないとアッパーの溝にワイヤーがはまってしまうので、テイクダウンはできません。
ワイヤーはスチール、逆に基部と肩当て部(体に接触する部分はラバー)はアルミの様です。
APFG Sig Rattler GBB レビュー マガジン編
マガジンはいつものグレーSTANAGタイプです〜くらいで終わらせるつもりだったのですが、微妙なマイチェンがあった様で…
見た目はいつものグレーマガジン。
空撃ち用に切り替えるパーツが赤色成形になっていたのです。
こちらで撃つと元気に動くのですが、今までのグレーマガジン(赤パーツなし)を使うと明らかに元気がない。
逆に赤パーツ入りマガジンで、昔(といっても昨年)のVFC M733を撃つと明らかにグレーマガジンより元気に動く。
こんな感じで放出量が変わったり、深く刺さって気密がすごいしっかりしたのか?とか色々考えてツイートをしました。
すると、「自分の場合は逆でした」といった様な意見を頂いたりという状況で、混乱しております。
まだ1マグくらいしか撃てていないので、この辺は検証課題かなと認識しています。
ちなみにVFCのHKタイプマガジンは刺さりませんでした。
(マグウェルの形状的な問題?)
まぁ、個人的にMCXにHKマガジンは無しかなと思っていたので、加工などしてまで使うことはないでしょう。
VFCは細かなマイチェンが多く、M4系はV3が最新かと思いますが、マガジンがさらに新しくなったのでしょうか?
この辺りは公式に情報を出してくれるとありがたいですね。
マガジン買い直しは結構だるい…
光学機器マウント
アッパー編で、トップレイルのことをちょっと書きました。
Toxicantはレイル幅がわずかに短い様で、マウントする面に凹凸がある様なタイプのマウントは装着不可でした。
(1本のボルトで固定する様なタイプでは問題ないので、全てのマウントがダメ、という訳ではないです)
今回はガイズリーマウントのレプリカと、Sigの光学についてきた実物マウントの2種でテストをします。
こちらがガイズリータイプ、ボルトの左右に凸がありレイルの凹にハマります。
これがToxicantではダメでしたが…
ワイヤーストックが付けられた時点でピカティニレイルの寸法は問題ないかなと予想していましたが、その通りな様です。
(というかここがおかしいのがそもそもかなりの問題なんだぞ、Toxicant!!という感じ)
まとめ
ストック畳むとマジでコンパクトです。
MP5と比較するとこんな感じです。
折りたたみストックを使えば、これよりもっとラトラーはコンパクトになりますね。
外観レビューの総評
まだ外装でお腹いっぱい状態で1マグくらいしか撃っていないのですがスプリングの硬さは気になりますね。
炭酸に合わせたかの様な硬さです。
フロン仕様のスプリングの早い登場を強く願っています。
初速はNPASなので簡単に調整ができるんですが、サプなしとありで結構変わりました。
サプなし→ありの順で初速を測ったのですが、結構上がりました。
インナーがちゃんとつながって長くなっているということの証明なのかなと思います。
初速測定をする際はサプありで調整をするのがマストかなと。
弾道などは一切見れていないので、またレンジに行ってから書こうと思います。
良かった点は集約すると下記の4点。
- 表面仕上げ最高
- スライドストックOK
- ピカティニレイル寸法OK
- サプもストックもついてくる
ザラザラだったらセラコートしなきゃな〜とか思ってたのにしなくてすむのは最高です!
そしてストックやマウントも好きなのが付けられるのも最高です!
逆に気に入らないというか、検証が必要なのは下記の5点。
- ハンドガードポン付けは不可
- スプリングが硬い
- 過去マガジンとの適合が不明
- グリップがラトラーグリップじゃない
- ハンドガード脱着が渋い
ラトラーというかMCXはハンドガードを気軽に変えられるのがメリットなのでサクッと交換できないのはちょっと残念ですね。
スプリングはすぐ対応品が出るでしょうから大きな問題ではありません。
マガジンは買い直しとなるとダルイですね。
長々と買いてきましたが、正直Toxicant版は売却しようかなと思うくらい気に入りました。
早いところ、VFCさん、じゃなかったAPFGさんにはVirtusやSpearのガスブロをリリースしてもらいたいなと思いました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
aqua5150
調整編に続く!(予定)
良かったらToxicant版のレビューもどうぞ↓
いろいろ使えるツールたちをまとめました。
よかったらご覧ください。
一度サプレッサー外れなくなってしまったら、外す事は不可能でしょうか、、
コメントありがとうございます。私の知人の話になりますが、やはり外れなくなってしまい、前側から分解してインナーを外しても外れなかったそうです。その方は壊す覚悟で締める方向に回して、ラッチとロックの隙間が空くかを試して、結果そのほうが緩みそうということで、締めながらロック解除で外せたそうです。ただ、私が実際に行ったわけではないので、この通りで治る保証はないことを先にご理解いただきたく思います。無事に外せることを願っております。
東京マルイのMWS用のマガジンは使うことはできますか?
こちらはVFC互換なのでMWSマガジンは使用不可能です。
(承認、返信遅くなり失礼しました)